表面処理が違うと導通ビアの公差も変わる?


 こんちにちは。
 基板設計エム・ディー・システムズのネット通販『設計天国』の田中です。

 5月ゴールデンウィークが過ぎてしまいました。
 毎度のことですが、5月病/GW明けのリハビリ中です(笑)

 さて前回トピックスで表面処理が違うと導通ビア(部品穴)の仕上がり公差が変わる、
と記載しましたが、どう変わるかは下記をご参照ください。また平均的な値ですので、
各基板メーカー様によって公差レンジが違う場合もありますので、正式にはご委託先様へ
お尋ね頂く様、ご理解ください。

 プリフラックスの場合:±0.1
 レベラー・金メッキの場合:±0.15

 プリフラックスは銅メッキの上に薬液(プリフラックス液)を塗布するだけですので、
薬液による仕上がりのブレはほぼないので、±0.1の公差はメッキ厚のバラツキを考慮した
値となります。
 レベラー・金メッキは、銅メッキの上に金属を塗布するので、厚みのバラツキが
上乗せされてしまうので、公差を広げて頂く必要があります。

 公差の考え方(プラスとマイナスを同一値にしたり、プラス方向に偏らせる)など、
基板メーカー様によって対応が様々になりますので、具体案件がある時は、
正確にご相談なされるのが良いと思います。


 ちなみに表面処理が違うと管理値(保証値)が変わるものがもう一つあります。
 保管保証期間(梱包未開封状態で、塗布後)です。
*プリフラックス:6ヵ月
*無電解金メッキ:12か月
*鉛フリーレベラ:9か月
※㈱メイコー様の標準
※表面処理の保証期間も、基板メーカー様毎によって違いがありますので、上記も
あくまで一般的な値と、ご理解ください。


 今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
ご意見、ご感想などありましたら、ぜひ、ご連絡下さい。





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